フランスからの直送レポート|久しぶりの自動車イベントの取材は、ドイツ車の「運動会」!

Tomonari SAKRUAI

久しぶりの車のイベント。久しぶりのオートドローム・リナス-モンレリ。今回レポートをお届けするのは、ドイツ車の祭典WAGEN Festだ。昨年はコロナ禍で中止となり、今年で3回目となる。モンレリサーキットに来たのはバカンス前の7月3日以来だ。サーキット内に入る前にワクチンパスポートか陰性証明書を提示しなければならない。前回はまだワクチンを接種していなかったのでPCR検査の陰性証明だった。今回はワクチンを2回済ませてワクチンパスポートを取得しているので、入場もスムーズだ。どちらにしても面倒な世の中である。現在、フランスは屋外ならマスクを着用する必要がなくなっているのがせめてもの救いだ。撮影の時にマスクを着けていると、曇って見えないのだ。特にこの時期は日の出は朝8時頃で、気温も10℃に満たない。マスクがあると温かくて良いけど撮影には不向きだ。

朝日を浴びる356。356オーナーズクラブのバッジの他、フランス旧車クラブのバッジも見られる。

さて、このイベントはドイツ車のヴィンテージとスポーツカーをメインにしたイベントである。これまでタイミングが合わず、このイベントを取材するのは今回が初めて。カテゴリーを見るとドイツ車のヴィンテージ、スポーツカー、ヤングタイマーそしてポルシェのヴィンテージとヤングタイマーという括りだ。たしかにポルシェの参加が多い。

レーシング仕様だがナンバーも付いていて公道走行している。

とはいえ、会場を埋め尽くすほどではなく、サーキット走行を見ていると、なんだか複数のカテゴリーに参加している車両も多くいるようだ。まあ、そんな感じのゆるめのイベントだ。特に今回はポルシェ968の30周年と356Aが1956年から数えて65周年ということで、この2車種を祝ったパレード走行も用意された。蓋を開けてみればどちらも参加車両はごく少数で、結果的にこのパレードには会場のポルシェのほとんどが参加するというものになった。

1924年に開設されたモンレリサーキット。すり鉢コーナーは健在。角度のあるコースのおかげでちょっと不思議な角度に。

そういえば、家を出て高速に乗ると同じ方向を目指しているポルシェ914がいた。ウィンドウに貼られた数々のステッカーを見ると、各種イベントやレースに参戦している様子。これはきっとモンレリサーキットを目指しているのだな!?と思いながらも、しばらくすると事故渋滞が始まり、こちらは914を置き去りにしてバイクですり抜けた。ところが会場にはこの914は現れなかった。そんなこともあって、会場では914にも注目していたところ、数台の914が参加しており、中にはオープントップのレーシングマシンまで参加している。914/6のガルフカラーもいる。



懐かしいワーゲン・バギー。懐かしいといっても僕の場合は、子どものころプラモデルやラジコンで遊んだ記憶があるという類の懐かしさだ。もちろんここには実車が登場。

ワーゲン・バギー。次の走行に向けて調整中。

ポルシェエンジンを積んだというとVWビートルにもポルシェエンジンを積んだのが参加している。走行シーンを見て「速いビートルがいるな」と思っていた車両をピットで見つけたところ、ホイールにはポルシェのロゴ。なるほど。エンジンがポルシェになっているのだ。

走行中は分からないがホイールにはポルシェのロゴが。ポルシェのエンジンに載せ替えられている。

別のビートルは“ポンコツ”に見えて速かった1台。ピットで見たらポンコツ“仕様”の塗装に、フロントパネルはカーボン製という凝り用だ。

一見ポンコツに見える塗装だがよく見るとカーボン製のパネルをもつチューンドビートル。

パープルピンクとホワイトのツートンのビートルはサーキット走行で他の車が全速で走る中、マイペースでのんびり走る。女性ドライバーでご自慢のビートルなのだろうが、あまりのスピード差に見ている方がヒヤヒヤする。たしかに10月からパリ市内の車両の最高速度が30km/hに制限されたが、ここはサーキットだ。できれば思いっきり走ってほしいところ。

ご自慢のツートンのビートル。コース内で熱くバトルが繰り広げられる中マイペースで悠々と走っている。

秋晴れに恵まれたドイツ車の運動会。朝は寒かったけれど昼間はまだまだいい陽気だ。このモンレリサーキットでのイベントも残すところ2回。次回はイタリアンミーティングだ!


写真・文:櫻井朋成 Photography and Words: Tomonari SAKRUAI

写真・文:櫻井朋成 Photography and Words: Tomonari SAKRUAI

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