積載能力も抜群!素晴らしきオールラウンダーのインテグラ タイプR

Matthew Hayward

『Octane』英国版編集スタッフである私は、良コンディションの2000年ホンダインテグラを購入し、20カ月を共に過ごしている。ゾクゾクするような、9000回転近くまで吹け上がるエンジンが持ち味なのは言うまでもない。買い物に行く時、信号待ちの時、『Octane』の撮影に向かう高速道路でも、どんなときでもこのタイプRはVTECをフル回転して軽快に動いてくれた。

愛車の隠れた魅力に気付くためには、いつもとは少し違った角度から車を見てみることも大切だ。私はこのインテグラの積載能力も気に入っている。リヤのストラットタワーバー(純正のT型ではないがホンダのオリジナルオプションパーツ)のせいでいびつな形ではあるが、トランクの容量はとにかく大きい。最近、私の大量の車雑誌のコレクション(いつも整理しようとは思っているが、恐らく永久にできないに違いない)でテストを試みたところ、十分積み込むことができた。さらにシートを倒せばもっと入ることが分かった。



この20カ月間、私のタイプRは非の打ち所がなかった。しかし、ドライブシャフトのひとつから感じられるわずかな振動音が急に大きくなったと同時に、いつもの曲がり角でABSが効かなくなることがあった。最近では毎回効かない有様だ。融雪剤がまかれた道路は走らないように気をつけているので、冬の間はこの車には乗らないことに決めている。来春、次の出番がやってくるまでにどこまで手入れするかは決めていないが、適合するブッシュはフルセットで入手済だ。長年のツイッター友達や、インテグラDC2の元オーナーのベン・ブラッドレーのおかげだ。

私のもう一台の愛車、走行距離がかなり伸びているアウディA2は、フロントサスペンションの不具合と故障中のオルタネーター(と、信じられないほどうるさいエグゾーストのヒートシールド)のせいで今は動かせない。なので、本格的な冬がやってくる前にタイプRで“最後の週末”を過ごすことにした。私はこの車の良いところ、特に故障がない点について、友人たちにいつも吹聴していたが、まさかそんなときに限ってトラブルが起きるとは、そのときは予想もしていなかった。

マーケット・ハーバラの中心部で駐車してから1時間後、戻ってイグニッションを回しても何も反応がない。ダッシュボードの向こう側のリレーから、ただ鈍い音がするだけだった。ディーラーで取り付けてもらった、アラームやイモビライザーシステムに関係があるだろうか。修理や交換に一体いくらかかるかと想像すると、これは悪夢でしかない…と思ったが、すぐに気を取り直してAA(イギリス自動車協会)電話してサポートを依頼した。幸運にも私は10年以上もAA(イギリス自動車協会)のメンバーなのだ。30分で黄色いバンがやって来た。そして、その巡視員のチェックによりスターターモーターの故障であることがすぐに判明した。イモビライザーでなかったことに安堵した。ジャンブスタートのおかげで、私は無事に帰宅することができた。

一時的には止まってしまったが、この車の始動と走行は順調に戻ったようだ。ただし、スターターモーターの確認は、冬の間のやることリストに加えておこう。本格的な冬が来る前に賢く時間を使い、ボンネット下のケーブルやアースの整理をしておき、次の大規模な点検に備えるつもりだ。よく考えてみれば、そういった作業を全て信頼できる業者に依頼すれば、私はずっと手付かずでいるシトロエンBX 16vのレストアに没頭することができる。あまりにも長期間先延ばしにしていたから、そろそろやるとするか。

Words and Photography: Matthew Hayward まとめ:オクタン日本版編集部

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