参加者自身が創り上げる夢のような時間|Tour d'Elegance Japan 2021

Kazumi OGATA, Ryota SATO, Claire and Ayesh

従来のクラシックカー・ラリーやコンクールとは異なるユニークなイベントとして2021年11月に初開催された「Tour d'Elegance Japan 2021」。少人数による招待制のツアーとなったは、絶景を楽しみ、美食を味わい、アートや文化に触れ合い、仲間と語らう。ラグジュアリーな体験を満喫できる、クラシックカー愛好家によるイベントだ。今回は遡って2021年の初回の様子をお届けしたい。



アメリカ・ラグナセカレースウェイで熾烈なバトルが繰り広げられるモントレーモータースポーツリユニオンや、メリーオールドイングランドでのヒルクライムでタイムを競うグッドウッドフェスティバルオブスピードはもちろんのこと、公道ロードレースのイタリア・ミッレミリアやフランス・ツールオートオプティックなど、ヒストリックカーイベントはいずれも競技性に重きを置いている。ダイナミックイベントのみならず、2大コンクールに挙げられるペブルビーチやヴィラデステといったスタティックイベントも、デザイン界の重鎮など審美眼を備えた審査員が世界各地から招待され、厳正な審査を行うシステムだ。

日本国内で開催されるクラシックカーイベントもまた、多くがこれらに倣っている。ラリーは競技性を最優先し、コンクールも著名デザイナーがオリジナル性やコンディションを評価する。もちろん、参加者が競い合うことそのものがエンターテインメントの一端であるのは確かだが、クラシックカー愛好家の中には、ややベクトルの異なる楽しみ方を求める者も少なくない。従来の形式にとらわれず、もっとリラックスしてツーリングを楽しめるクラシックカーイベントがあってもいいのではないだろうか。



愛車で晩秋の絶景を駆け巡り、美味しい食事を堪能し、文化とアートに触れ、夜はくつろげるホテルで同じ趣味を持つ同士たちと語り合う。クラシックカーを主役に置きつつ、同時に旅の醍醐味も十分に満喫できるのなら、この上ない歓びだ。そんな理想を実現したのが、2021年11月28日から30日の3日間にわたって開催された「Tour d'Elegance Japan(ツールデレガンスジャパン)2021」だ。参加は基本的に招待制。メンバーも少人数に限定され、1989年までに製造された、ヴィンテージ、クラシック、モダンクラシックなど錚々たる15台と30人のドライバー・コドライバーが参加した。

ルートマップやレギュレーションは存在するものの、いくつかの経由地や目的地に従って走行すれば、多少の寄り道やコースアウトは許容される緩やかなもの。むしろ絶景や愛車との記念撮影や、参加者同士のコミュニケーションを大切にし、ラグジュアリーブランドや芸術コンテンツとの出会い、ゆとりある食事やホテルライフを楽しんで欲しい。このイベントには、主催者のそんな想いが込められている。

イギリスのダイヤモンドジュエラー「GRAFF」も、Tour d'Elegance Japan2021をサポート。極上のダイヤモンドと貴石を巧みに組み合わせて創られたハイジュエリーやエンゲージメントは、多くの人々を魅了し続けている。

文:渡瀬基樹

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