参加者自身が創り上げる夢のような時間|Tour d'Elegance Japan 2021

Kazumi OGATA, Ryota SATO, Claire and Ayesh


Day1:東京都内から御殿場、掛川へ


Day1の朝は、東京・銀座の中央通りに面した「ラルフ ローレン銀座」からスタート。ドライバーたちは「ラルフズコーヒー」でウェルカムブレックファーストを楽しんだあと、ドライバーズミーティングを経て、午前9時30分からラルフ ローレン ジャパンのジェイ・キンプトン社長(当時)が振るフラッグに合わせて順次スタートした。



出発前にはラルフ ローレンからドリンクボトルの入ったバスケットをプレゼント。ラルフ・ローレン氏は世界有数のクラシックカーコレクターであり、愛する自動車のディティールが洋服やアクセサリー、腕時計などにデザイン表現されている。



銀座の中心に位置する「ラルフ ローレン銀座」をスタートする、ロールス・ロイスファントムⅡクロイドンコンバーチブル。中央通りを15台のクラシックカーが続々と発進する姿は、まさしく壮観だ。

ロールス・ロイスのブランニューモデルであるゴーストが先導役を務め、15台を追ってファントムが最後尾を追走した。隊列は東京の中心部を抜け、晴海からレインボーブリッジをわたり、東名高速を一路西へと向かう。



開始早々、予想外のトラブルが発生した。スタートから約1時間後のことである。秦野中井 ICを過ぎ、最初の目的地である御殿場の約30km手前での大渋滞だ。折しも行楽シーズンの日曜日、渋滞の名所として名高い都夫良野トンネル付近でレンタカー同士による事故に端を発した大行列に巻き込まれる。本線上に30分以上停止せざるを得ないという、クラシックカーにとっては悪夢としかいいようがない状況が続くも、メカニカルトラブルは発生することなく、全車が御殿場に出来た新しいレストラン「Maison KEI」(メゾンケイ)に到着した。

パリの「Restaurant KEI」のオーナーシェフである小林圭氏と、和菓子屋「とらや」が手掛けるフレンチレストランは、地元で生産された食材がふんだんに使われ、味覚を刺激するのはもちろん、美しいビジュアルも楽しめる料理を提供している。絶品のフレンチに、ドライバー同士の会話も弾む。



ランチ後は、再び西へ。御殿場 ICから新東名高速を駆け抜け、島田金谷ICから小夜の中山、掛川市街を通り、資生堂企業資料館へ。大木敏行館長の案内のもと、創業から約150年という資生堂の長い歴史が生み出した収蔵品を見学することができた。商品やパッケージ、ポスターなどの広告やコスチュームなど、コドライバーを務めるご婦人方が興味津々の貴重な資料が、数多く展示されている。





Day1のホテルは、壮大な長屋門や古民家を移築して作られた宿泊棟など、匠の技が息づく和風建築「ヤマハリゾート葛城北の丸」。窓の外には広々とした日本庭園が広がり、隣接する「葛城ゴルフ倶楽部」は名匠・井上誠一氏の設計で、女子ツアー「ヤマハレディースオープン葛城」の舞台としても知られている。

ディナーの後には日産自動車で専務執行役員チーフクリエイティブオフィサーを務めた、カーデザイナーの中村史郎氏がゲストとして登場。世界のオートモービル・コンクールについて、楽しい話が繰り広げられた。

カーデザイナーの中村史郎氏もDay1からDay2にかけてフェラーリ330GTCで参加。彼もまた、1人のクラシックカー愛好家である。

文:渡瀬基樹

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