優雅で、少しチャレンジングな大人のクラシックツアー|Tour d'Elegance Japan 2022

Kazumi OGATA, Ryota SATO


Day1~Day2:京都から日本海を走り山代温泉へ


Day.1の集合場所となったのは、真言宗泉涌寺派の総本山である「泉涌寺」。鎌倉時代から室町時代、さらに江戸時代にかけて歴代の天皇・皇后の葬儀が執り行われた皇室ゆかりのお寺で、境内の見学や講話、旅の安全を祈願する祈祷を受けた。



泉涌寺では道中の交通安全の祈願が行われ、車両ごとにお守りが贈られた。

この日は京都の中心部をドライブし、金閣寺にほど近い「ROKU KYOTO」へ。豊かな自然に囲まれた洛北の奥座敷は、天然温泉を使用したサーマルプールなど充実した施設が特徴だ。



「ROKU KYOTO」では、ツアーをサポートするラルフ ローレンの「トランクショー」が開催された。通常は限定店舗でのみ取り扱っているウォッチアンドジュエリーやコレクションなどを取り揃えたイベントで、ツアー参加者を特別に招待。ディナーはホテルに隣接するしょうざんリゾート「中国料理楼蘭」が会場となり、本格的なドライブが始まる翌日以降に向けての英気を、絶品料理で養った。

ラルフ ローレンの「トランクショー」は、ウォッチ&ジュエリーからファッションまで、希少なアイテムが揃うイベントだ。

Day.2の朝は、参加者同士によるコンテストの選考から始まった。今年もコンテストは、もっとも優雅な車に与えられる「Most Elegant Car」、もっともオリジナルさが残った「Most Original Car」、もっとも憧れる(欲しくなる)「Most Desirable Car」の3部門を設定。各車のドライバー、コドライバーに加え、オブザーバーである中村史郎氏と奥山清行氏の投票によって決定するしくみだ。

Day.2はラルフ ローレンジャパンの安田誠社長の振るフラッグに合わせて順次スタートした。

投票後、ドライバーズミーティングを経て、12台が9時から順次スタートした。晴天の空のもと、京都北部の里山が広がる大原を抜け、琵琶湖の西岸を北上。大きな風車が目印の道の駅「しんあさひ風車村」を経由したあと、高島市街で進路を西へ。鯖街道(若狭街道)の「熊川宿」は、かつての宿場町における目抜き通りを車で通行することが可能。伝統的な建築物が建ちならぶ街並みの間を、クラシックカーがゆっくりと通り抜けていった。

熊川宿の古い街並みを走行していく。めずらしいクラシックカーに、観光客の人たちも興味津々。

この日最初の目的地は、福井県敦賀市の「敦賀赤レンガ倉庫」。国の登録有形文化財に指定されている建物の前に、12台の名車がずらりと並んだ。赤レンガ倉庫内で営業している「 Sogno-Poli(ソニョーポリ)」が、Day.2のランチ会場。ミシュランガイドでミシュランプレートを獲得した名店で、地元食材を中心に使用した繊細な味付けと豊かな直りが特徴のイタリアンレストランだ。ツアーをサポートするレンジローバーの試乗会も開催された。 

1905年に建てられた敦賀赤レンガ倉庫は、敦賀港で陸揚げされた資材を鉄道で輸送するための保管庫として建てられた。

敦賀からは北陸自動車道を北へ約100kmひた走り、石川県小松市の「日本自動車博物館」へ。ガソリン車の基礎的技術を確立したはじめてのモデルなど、希少な車が揃っている。ポルシェ356やメルセデス・ベンツ 300SLなど、参加車両と同型のモデルも展示されていた。

日本自動車博物館には、二輪車を含めて約 500台の自動車が展示されている。

Day.2のホテルは、北陸最大級の温泉街である山代温泉の「べにや無何有」。世界の一流ホテルとレストランのみで構成される「ルレ・エ・シャトー」のメンバーであり、自然の山庭を囲むように建つ別荘のような客室には、すべて源泉露天風呂を完備している。香箱ガニ(ズワイガニのメス)をはじめ、北陸の山海の幸が揃った滋味溢れる和食に、参加者は舌鼓を打っていた。



文:渡瀬基樹

無料メールマガジン登録   人気の記事や編集部おすすめ記事を配信         
登録することで、会員規約に同意したものとみなされます。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

RANKING人気の記事