芸術作品としての「ブガッティ」|歴史背景を感じさせる名車から家具、調度品まで

アートの目で見るブガッティ(Photography:Petersen Automotive Museum,Bugatti)



8. 数多くの芸術的作品
複数の木工材、いくつもの金属、上質な皮紙、さらにはシルクの房で飾られた、きわめて手の込んだ作りの2脚の椅子とテーブル、同様の手法による花瓶台は1900年頃のカルロの作。今にも飛びかからんとするジャガーのブロンズ像は、エットーレの叔父であり彫刻家であるレンブラントの、1908年の作品である。








9. 1936年 タイプ57SCアトランティーク
ジャン・ブガッティが推し進めたエアロダイナミック・クーペスタイルが、生産車として結実したのがタイプ57SCアトランティークである。この車はタイプ57Sとして生を受け、1936年にイギリスに向けてデリバリーされた。オーナーであるロスチャイルド卿は、1939年にスーパーチャージャーを搭載したSCに改造することをブガッティに依頼している。




10. 1930年 タイプ46カブリオレ
1929年の世界恐慌の直後に生産されたタイプ46カブリオレは、そんな時代背景もあって、「お手頃な価格でそれまでのブガッティより実用的なグランドトゥアラーが手に入ります」と、公式に謳っていた。タイプ46は1929年から33年まで、カブリオレ、セダン、リムジン、クーペの4形態で500台ほどが生産されたが、現存が確認されているのはわずか60台にすぎない。

編集翻訳:尾澤英彦 Transcreation:Hidehiko OZAWA Photography:Petersen Automotive Museum,Bugatti

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