いよいよスタート!お宝だらけのレトロモビル2020│今年のテーマ展示は?

Photography: Tomonari SAKURAI

お待たせいたしました!ただいま開催真っ最中のレトロモビルを現地よりお伝えします。100周年ラッシュだった昨年に比べると、少々おとなしい感じがするレトロモビル。でも会場を見てまわると見応えのあるもので一杯!さすがレトロモビルだ。

メインエントランスから入場すると、まずは車の蚤の市のエリアにつながる。ここでパーツを探したり、オートモビリアのコレクションを見つけたり、当時のカタログやマニュアル、最新刊などの車に関する書籍を見つけたり。レアものが多いので我先にと、やや殺気だって突進していくエンスーも多い。

すべての写真を見る


小さいモノはピンズやキーフォルダー。当時の販促グッズにポスターまで。オートモービリアの深い世界。

 
会場はパリの南西にあるポルト・ド・ヴェルサイユ展示場。そのパビリオン1、2,3が会場だ。パビリオン1から2へは一般道を挟んでいるので広く長い通路を通り抜ける。この通路に、いつもテーマを決めた車両の展示がある。今年はチェコのタトラだ。チェコの車メーカーと言えば現在もあるスコダがある。それと比べるとタトラは余り知られていない存在だ。乗用車は20世紀を待たずに製造をやめ、今ではトラックや軍用車両を製造するのみとなっている。しかし創世記のタトラはベンツからの技術を導入した。1897年にプレジデントを生産。いわゆる馬車の客車にエンジンを取り付けたスタイルのものだ。その後、寒いチェコの気候に合わせて冷却水の凍らない空冷エンジンを持つフロントエンジン、リア駆動の車両を生産し始める。またこの頃から、トラックの生産も好調で大戦中はドイツ軍に向けて生産が続いた。


タトラ第一号”プレジデント”。リアエンジンを持つ

 
1920年代にハンガリー出身のパウル・ヤーライは飛行船のツェッペリン出身で車に流線型をデザインしていった。その流線型を実現するためにエンジンをリアに配置。ラジエターのいらない空冷エンジンをリアに搭載し、タトラの伝統の合理化された効率の良いシャーシと足回りを持たせたモデルが登場する。これらのレイアウトは少なからずもポルシェにも影響を与えているはずだ。実際にT77が1934年のモーターショーで展示されたときにヒトラーやナチスの党員が熱心にそれを見学に来ている。


タトラ77。リアエンジン、リア駆動。そして流線型で誕生したモデルだ。


また、このレイアウトをアメリカに持ち込んで後にリンカーン・ゼファーへ繋がるデザインをしたのはデ・トマゾ・パンテーラのデザイナー、トム・ジャーダの父ジョン・ジャーダである。そのスタイルが当時のタトラに類似している。と具合に自動車の歴史に多大なる影響を与えたチェコのタトラがずらりと展示されたのはレトロモビルならではのチョイスではないだろうか?
 
レトロモビルの特別展示として今回はベルトーネの車両をチョイス。ベルトーネが手がけた車両を一堂に展示したのだった。ランボルギーニのV12気筒エンジンを積んだバンやスズキのGOなど懐かしい「未来」が展示されたのだった。


ベルトーネの特別展示。BMW PICKSTER。

 
そして大好評の"25000ユーロでエンスーになる!"、"300万円でヴィンテージカーを楽しもう"とその金額以下で買える車達を展示販売するコーナーは今年も大盛況だ!


好評の"300万円でエンスージアスト!"コーナー。


さて、次回はアルファロメオのコレクションが一堂に会したLUKAS HUNIなどを紹介します!お楽しみに。

写真&文:櫻井朋成 Photography&words: Tomonari SAKURAI

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

RANKING人気の記事