車好きによる車好きのためのカーケア用品「グリオズ・ガレージ」は、どれを選んだら良いのか?その複雑なラインナップを徹底解明!



そこで、たまたまカングーの後ろに駐めてあった弟のシトロエンC5で試すことにした。自分の2CVで試さなかったのはC5が濃紺で汚れが目立っていたからであって、Speed Shine(とワタナベさん)を疑っていたわけではないことは繰り返し申し添えておく。



こちらが施工前のC5。細かな汚れが付いていることが分かる。屋根付きカーポートにありがちな、溜まっていた砂埃と横から吹き込んできた雨によって生成されたニクイやつだ。



ボディに直接スプレーし、クロスで拭き取る。



そして、こちらが施工後。おお、これは良い写真が撮れた(笑)。クリーナー成分の界面活性剤のおかげで注意深く見たもののボディに傷は見当たらない!そしてカルナバロウ特有のヌメっとしたツヤは期待以上である。作業中に思い出したのだがグリオズ・ガレージのカーケア用品は独特な甘い香りも特徴的だ。Speed Shineの場合はなんというかアプリコットのような香りがした。



グリオズにはもう一つ「なるべく手間を掛けたくない派」向けのおすすめがある。「Best of Show Detailer(ベストオブショウディテーラー):22オンス 2860円」だ。こちらもボディクリーナーとワックスを兼ね、水は使わずクロスで拭き取るだけということはSpeed Shineと同じ。違うのはワックス成分にポリマーが加えられ、耐久性(と価格)がアップしている点だ。ちなみにこちらの香りは柑橘系。まるで昔の消しゴムみたいですねとワタナベさんに言ったら、「いかにもアメリカな香りだと思いませんか? この甘い香りに包まれて洗車すると実に気分が上がります」とマスタングオーナーは熱く語るのであった。

カルナバが主体のSpeed Shineはやはり艶が良く、ポリマーが配合されたBest of Show Detailerは耐久性に優れる。この両者はどちらを重視するか(もしくはアプリコットと消し、いやアメリカのどちらが好きか)で決めるのが良いだろう。



コーティングを施工しているので光沢成分は不要、という方には「Spray-On Car Wash(スプレーオンカーウォッシュ):22オンス 3300円」を。こちらはワックス成分が含まれず、コーティングやワックスを落とさない程度にクリーナー機能を強化した商品。こびり付いた汚れ、例えば鳥のフンの除去などにも使える。同じく水は不要だ。 



ちなみにバケツ1杯程度なら水は用意できる、という方には「Rinsless Wash & Wax(リンスレス ウォッシュ&ワックス):16オンス 4510円」はいかがだろう。バケツに水で320倍に希釈した溶液を使ってボディに塗り、水ですすぐのではなく乾いたタオルで拭き取るだけで、疎水性ポリマーとカルナバロウのハイブリッドワックスによる自然なツヤを得ることができるタイプだ。

これは水で薄めた溶液を空のスプレーボトルに入れるだけで、Speed ShineやBest of Show Detailerのようなスプレータイプのクリーナーワックスとして使用する事もできる。


文:馬弓 良輔  Words:Yoshisuke MAYUMI

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