英国文化のアイコン・ランドローバー|ジープにも影響を与えた偉大なる約70年の歴史

ランドローバー



これから
特筆すべき点は、ランドローバーがジャガーやメルセデスのようなクラシックモデルのケアを行う部門を持ったことがないことだ。しかしそれも間もなく変わる。英国ランドローバーは、再生産したパーツによるクラシックモデルのサポートプログラムを開始することを明らかにしたのだ。それでもなお、ランドローバー・ミュージアムはまだ存在していない。歴代のプロトタイプやワンオフモデルはブライアン・バーシャルが設立し、現在は息子のフィリップが運営するサリー州のダンスフォールドコレクションが委託され、何年ものあいだ保存している。ダンスフォールドコレクションは素晴らしい仕事をしているが、これはチャリティであり、その資金は潤沢ではない。来たれランドローバー、この終の住処に!

フィリップのような根っからの愛好家は、ディフェンダーの生産終了に落胆すると思っておいでだろう。しかしそれは間違いだ。「上等だとも!」彼は負けない。「ディフェンダーは違う時代のためにデザインされたものだ。今後、取って代わるものがどんなものであろうとも、それにも感銘を受けることを確信するよ。その答えは間もなく判るはずだ」



1951年 ランドローバー 80
エンジン:1997cc、4気筒サイドバルブ、鋳鉄ヘッド/ブロック、ソレックスキャブレター×1基
最高出力:52bhp/4000rpm 最大トルク:127lb-ft/1500rpm 
変速機:前進4段MT、ハイ/ローレンジトランスファーボックス、パートタイム四輪駆動
ステアリング:ウォーム・ナット
サスペンション(前/後):リジッド式、半楕円リーフスプリング、テレスコピックダンパー
ブレーキ(前/後):ドラム 重量:1175kg 最高速度:60mph(97km/h) 


2015年 ランドローバーヘリテージ 90
エンジン:2198cc、4気筒、ターボディーゼル、コモンレールインジェクション、ギャレット製ターボチャージャー
最高出力:121bhp/3500rpm 最大トルク:266lb-ft/2000rpm 
変速機:前進6段MT、ハイ/ローレンジトランスファーボックス、フルタイム四輪駆動、ETC、DCS
ステアリング:ボール・ナット、パワーアシスト付き 
サスペンション(前/後):リジッド式、コイルスプリング、テレスコピックダンパー
ブレーキ(前/後):ベンチレーテッドディスク 重量:1889kg 
性能:最高速度 90mph(145km/h)、0-60mph 14.7秒





最新のディフェンダーはフォード製の2.2リッター・ターボディーゼルだが、今回の写真のシリーズIの2リッターユニットを含め、2007年まではエンジンは自社製だった。オプションのリアのベンチシートはシリーズIの極端に短いホールベースでも実用的だ

編集翻訳:小石原 耕作 Transcreation:Kosaku KOISHIHARA Words:Mark Dixon Photography:Paul Harmer

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