デザイン、実用性を兼ね備えたスポーティクーペSUV|新型アウディQ5 スポーツバックが登場

Octane Japan

アウディ Q5は、今年3月にフルモデルチェンジ、先進テクノロジーと卓越した走行性能を融合したモデルであり、ミッドサイズセグメントにおいてヨーロッパ市場で長年ベストセラーSUVであり続けている。7月14日、アウディ ジャパン株式会社は、そのQ5にクーペのスタイリングを施したプレミアムミッドサイズSUV、アウディ Q5 スポーツバックを発表した。8月17日より、全国のアウディ正規ディーラーにて販売が開始される。



エクステリアはAudi Q5のデザインコンセプトを踏襲しながらも、シングルフレームグリルやルーフ、前後バンパーなどを専用デザインとすることでスポーツバックならではのスタイリングを際立たせている。新型Q5と同様に、グレード構成はadvanced、S lineの2種類。advancedはAudi Q8が採用しているグリッド形状のグリルにマットアルミルックの力強い垂直ラインを採用し、さらに魅力を高めるオプションとして、マトリクスLEDヘッドライトや19インチアルミホイールなどを含むplusパッケージを用意。S lineではスポーツバック専用のアルミニウムルックインサート付ハニカムメッシュグリルとなり、マトリクスLEDヘッドライトを標準装備。前後のLEDライトにはダイナミックインディケーターを内蔵。また両グレード共にQ5に備わるルーフレールが省かれ、よりスポーティさを強調している。







インテリアでは今春モデルチェンジしたQ5と同様に最新のインフォテインメントシステムMIB3を採用。10.1インチにサイズアップしたセンタースクリーンはタッチパネル式となり操作性の向上を図るとともに、よりシンプルでクリーンなコクピットデザインを実現している。ネットワーク接続は、物理的なSIMカードではなく、eSIMを用いて行われる。また、シート素材はadvancedがスタンダード仕様、S lineはマイクロファイバースエードのダイナミカ(Dinamica)とレザーのコンビネーションとなる。さらにadvancedには、ドアアームレストやセンターコンソールにアーティフィシャルレザーを用い、リヤシートヒーターなどを採用したラグジュアリーパッケージを設定している。





新テクノロジーとしては、後続車へのアラート機能をもつマトリクスOLEDリヤライトをQ5 スポーツバック 40 TDI 1st editionとSQ 5 スポーツバックに標準装備。これは、停車中に後続車が2メートル以内に近づくと超音波センサーが探知し、リヤOLEDライトがすべてのセグメントを点灯させて、後続車のドライバーに注意を促すものだ。

ボディサイズはQ5と比べて、全長+15mm、全高−5mm、全幅は同寸で、クーペスタイリングにも拘わらず、リヤ席の居住空間の減少はほとんどなく、ラゲッジスペースの容量もQ5の520リットル/1520リットル(リヤシートを畳んだ場合)に対して 510リットル/1480リットルとほとんど遜色ない。

パワートレインは、2リッター直列4気筒直噴ターボディーゼルエンジン(TDI)にベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)と12Vリチウムイオンバッテリーを用いたマイルドハイブリッドシステム(MHEV)を採用し、効率を高めたAWDクラッチ付クアトロ四輪駆動システムと、7速Sトロニックトランスミッションを組み合わせている。システムが4WD走行を不要と判断したときには、AWDクラッチによりプロペラシャフトと、リヤデファレンシャル内のデカップリングクラッチによりリヤドライブシャフトをそれぞれ切り離すことで、前輪のみを駆動する。またBASにより、コースティング(惰力走行)時にはエンジンを完全停止するなど、燃料消費量を抑制しながら快適なドライビングを実現している。

Audi Q5 スポーツバックシリーズの高性能バージョンであるSQ5 スポーツバックは、アルミニウムルックインサートを施したSモデル専用のハニカムメッシュシングルフレームグリルを採用。シート素材はダイナミカ/レザーのコンビネーションを標準装備とし、オプションのレザーパッケージを選択すると、ダイヤモンドステッチ付きのレザーとなる。また左ハンドル仕様も選択が可能となった。

SQ5 スポーツバックのパワートレインは、最高出力260kW(354ps)、最大トルク500Nmを発揮する3リッターV6ターボエンジン(TFSI)に8速ティプトロニックを組み合わせている。機械式センターディファレンシャルを搭載するクアトロ四輪駆動システムと、ダンピングコントロール機能付きSスポーツサスペンションにより、ダイナミックなハンドリング性能と上質な乗り心地の両立を実現した。足元には5ツインスポークデザインの20インチアルミホイールを標準装着。オプションで21インチホイールも選択可能だ。

エクステリアカラーはSQ5およびS line専用色として、クワンタムグレー、ウルトラブルーメタリック、ディストリクトグリーンメタリック、デイトナグレーパールエフェクトの4色を設定されている。

また、新型Audi Q5 Sportbackの導入を記念して、限定車「1st edition」が発売される。40 TDI クアトロ S lineをベースとし、通常Q5 スポーツバックにはオプション設定のないマトリクスOLEDリヤライトを特別装備。さらにコントラストペイントやコントラストカラーの20インチホイール、ダンピングコントロール付きサスペンション、ファインナッパレザーなどを採用。コミュニケーションカラーのウルトラブルーメタリックが130台、グレイシアホワイトメタリックが100台、計230台の限定となる。

トークショーでは、アーティスト、プログラマ、DJと、様々なジャンルで活躍する真鍋大度氏が登壇。車はインタラクションデザインの塊であり、人間の身体性とテクノロジーが色濃く反映される。昨今は、車内でどれだけ上質な時間を過ごせるかという方向にシフトしており、自動運転が可能性を広げることで様々な産業が繋がる、ワクワクするような未来を想像していると述べた。また、初めて所有した車はアウディ 100で、現在はQ3のオーナーであり、最初はアウディのデザイン性に惹かれていたが、現在ではその先進性、未来的な部分にアウディの魅力を感じているという。



アウディ ジャパンのフィリップ・ノアック代表は、アウディ Q5 スポーツバックはQ5の販売を押し上げることは間違いなく、今後の成長戦略の要となると期待を述べた。アウディの電動化の推進についても強調しており、e-tron GTについては計画を大幅に上回るペースで受注が入っており、初年度分はすでに完売、秋のデリバリー開始までにさらに弾みがつく見通しだという。先日発表されたS3、A3や、今年秋頃にはQ2 TDI、SQ2の導入も控えていることもあり、マーケットのポテンシャルを開拓しつつ、アウディをプレミアムセグメントで最も先進的なブランドにしたいと述べた。また、フィリップ・ノアック代表は8月からドイツ市場責任者として帰任するため、今回は日本における最後の公の場となった。



Audi Q5 Sportback/SQ5 Sportback

・40 TDI quattro advanced
エンジン:2リッター直噴4気筒DOHCターボディーゼル
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:quattro
ステアリング:右
価格:729万円

・40 TDI quattro S line
エンジン:2リッター直噴4気筒DOHCターボディーゼル
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:quattro
ステアリング:右
価格:787万円

・1st edition
エンジン:2リッター直噴4気筒DOHCターボディーゼル
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:quattro
ステアリング:右
価格:837万円

・SQ5 Sportback
エンジン:3リッターV6直噴ガソリンターボチャージャー
トランスミッション:8速ティプトロニック
駆動方式:quattro
ステアリング:右/左
価格:967万円

オクタン日本版編集部

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